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こうしている間も気が抜けない。さっき死んだかもしれない遺体があるということは、さっき殺したものがそばで見ている可能性もある。
美月と山木は少し離れて、さちえを守るように周りに警戒網を張った。
『……この遺体…変です。私たちの存在に気付いてますね…
かなり下手クソですが、遺体がいじられています』
『どういう意味ですか?』
『はっきりとした死亡推定時刻はわかりませんが、全員前後して一時間以内…
しかも、死因は何人かずつ一緒なので、別々に殺害されたという見方も出来ます。
死因はすべて刃物によるもので、この銃弾跡は後からつけられたものじゃないかと…』
いくらなんでもハッキリとまではいかないらしいがそれだけわかっていれば十分すぎるくらいだ。
『隊長、この場所は早めに離れましょう』
さちえは真面目なかおで山木を急かした。
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