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大通りには、何十人も人が倒れている。
駅に近づくほど異臭が強くなっているような気がするのは気のせいだろうか…
コンビニの自動ドアは破壊され開きっぱなしになっている。店内の棚には当然だが何もない。
入り口に一人、レジに一人ずつ遺体があった。
『美月さんは入り口をお願いします』
美月は店内に入らず見張りとなった。残る二人は構えて店内に進む。
狭い店内。コンビニでこうして姿勢を低く保ちゆっくり歩くなんて初めての体験だ。
ズリッー…
ズリッ
さちえが大通り沿いに設置された雑誌コーナーのまえに着くと、隣り合う3つの棚のうち真ん中の棚奥から何かが何かを引きずる音がした。
さちえと山木は目を合わせ合図した。
山木はさちえに待てと言い山木が真ん中を捜索。
さちえはもしものときのために入り口へ戻り山木とは逆方向から真ん中へ。
山木とさちえは二人で挟み撃ちにする作戦に出た。
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