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「待ちなっての!!!!」
いきり立つ美月は、ナイフを握り直し入り口へ一緒になって飛び出していった。
「美月さん!」
さちえは追わずに山木の方へ。彼は吹っ飛ばされただけで怪我はない。とりあえず安心だ。
「スミマセン…急だったので油断してました…」
「いぇ、謝ることではないですよ。それよりも、あのblack manは何者でしょうか」
さちえは軽く頭を打った山木に怪我が他にもないか調べた。
どうやら大丈夫そう。
彼がずりずり引きずっていたのは遺体。何をするのかはわからないが、女の遺体を持って店内を彷徨いていたことだけは間違えないようだ。
男を追って飛び出していった美月は、はぁはぁと息を切らし数分もたたずにコンビニへ戻ってきた。
「よっしゃ、ただの雑魚!!ちゃんと歩けよ…ホラッ!!」
美月はその男を思い切り蹴り上げ、そのまま頭からコンビニに突っ込んだ。両手は後ろで縛り付けられている。
「みっちゃんさすがね!」
さちえは山木をゆっくり起こすと入り口にいる美月のもとへ歩いていった。
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