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ウチの担任、不良教師として生徒の間では有名だもんな。
「お前運動はダメだが、頭は本当にいいよな。
俺より頭いんじゃねーか?」
「一言余計だ。
まぁ、確実に貴方よりはいいと思いますよ?(ニッコリ)」
「おーおー、言うねお前。
………口、塞いじゃうよ?」
「せんせー、鐘鳴りましたんでさっさとテスト配ってくださいー」
「華麗に無視か。」
セクハラで訴えられないだけ有り難いと思いやがれ、不良教師め。
この人にだけは、敬語が無駄に思えてならない。
だって、こんな人だもんよ。
「んじゃ、テスト配るぞー。」
そんなこんなでテスト開始。
ちなみに紗英は、テストが始まるまでずっと寝てやがりました。
昨日は徹夜で勉強したそうな。
遊んでるからだよ、馬鹿たれ。
††††††
「あー、テスト一日目しゅーりょーだわさー」
「よかったね。」
誰もいなくなった教室で、紗英は机に突っ伏していた。
私はその隣で静かに本を読んでいます。
二人で達也くんと白夜先輩を待っている最中。
「テストどーよ、月。」
「上出来」
「ですよねー」
「何、駄目だったわけ?」
「んなわけあるか。」
「上等♪」
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