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「白夜様~vV」
「キャー!!こっち向いてー!!」
「愛してますー!!!!vV」
今日も今日とて騒がしい朝の風景。入学式の日も思ったけど、よくノド痛くならないよね…。
いつものその光景を見て私は自分の教室へと足を向けた。
私の名前は生嶋月(イクシマツキ)。
今年この私立桜崎高等学校に入学した一年生。
いつもの光景、というのは…今の"王子様への叫び"の事。
王子というのは、この学校で一番カッコイイと名高い鳥居白夜(トリイビャクヤ)の事。
何でも、世界的に有名な鳥居財閥の御曹司だとか。
ちなみに私より一つ年上。
まぁ、朝に限らない事だがあの王子がいる所は女子の黄色い声がいつも響いている。
私も一度見た事があるが、確かに物凄くかっこよかった。
女子の気持ちもわからなくない。ただよくあんな声が出せるな、と感心する。
そんな事を考えていればあっという間に教室についた。
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