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その日の仕事を終え、俺達は報酬金を手にした。
「兄貴、親分さん結構色つけてくれてくれましたね」
「ああ…。でもこの仕事も少し開きやな。」
「――ですね。俺、明日からスロットのサクラに行きますけど、兄貴は?
」
「少し休むわ」
「あっ、その前に金も入ったことやし、ぱーっと飲みに行きましょうよ!その後は女買いにね」
いつもなら誘いに乗るのは当たり前だったが、今夜は…。
「兄貴…、ひょっとしてあのガキのこと気にしてるんでっか?
もう金だけ持って、トンズラかましてますよ」
孝司の言うことも充分ありえるが、やはり気になって飲みに行く気分ではなかった。
「孝司、例の仕事段取りしたらまた連絡くれや」
俺は一人でマンションに帰ることした。
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