無知な勇者

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通りすがった少年が ピンっとひらめいたように 大きく目を開け、 ある一つのバラに駆け寄り、 そのバラの花びらを 一つちぎり、口に含んだ。 少年が もう一つちぎると `声"は途切れた。 少年はもう一つの花びらを 近くに座っている 黒い子猫にやった。 少年は 子猫を抱き上げて、 私にほほえみながら言った。 「僕はこの子と 一緒に生きていくよ 永遠に…  
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