始まりのプレリュード

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キーンコーン、カーンコーン 学校内のチャイムが鳴り響き、教室の中にいる人は帰りの準備をしたり、教室を出たり、部活動を早く行きたいのか、チャイムと共に教室を出て行ったりしていた。 瑩は一度背伸びをし、欠伸をする。 「なーにそんなに口を開けてるの?」 そしたら瑩の前の席の相川 誠(アイカワ マコト)が瑩に笑いながら言う。 「誠~………眠い」 「そ……でも女の子がそんな口を大きくあけちゃ…ダメ」 「むぅ…」 瑩はまた背伸びをし教室のドアへ歩く。 「瑩帰るの?」 「んーん、ちょっと眠気覚ましに校内をぶらぶらしようかなって……」 「マイペースだねぇ……ま、怪我しないよーに」 「しないよ!」
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