SEPIA-硝子の記憶-

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わたしはマリー・・・マリー・パーファシー・・・あたしは生きている自分の足で立つことが出来て自分の意思で考えることができる人間・・・だけどわたしは超兵・・・そしてアレルヤもまた超兵・・・ わたしたちは幼い頃に人革連の超兵機関施設で出会った・・・アレルヤや他の皆は歩ける・・・だけどわたしは歩くことも見ることも触れることも出来ない・・・出来るのは脳量子波を飛ばすことくらい・・・だってわたしには、わたしには五感が・・・五感の感覚がなかったから・・・冷たい硝子張りの箱の中で誰もいない部屋の真ん中で暗い世界中でひとりぼっちだった・・・皆と一緒にお喋りしたり触れたりしたかった・・・
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