先輩

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ギュルルルッ (うわぁ~恥ずかしい、聞こえたかなぁ) 神宮メイは、いつもと同じ事を心配していた。 {メイちゃん、大丈夫?} 数メートル先の壇上でアミノ酸の構造について力説している教授にばれないように、ヒソヒソ声で話しかけてきたのは宮本サクラ。 {ありがと、いつもごめんね(笑)} サクラは二重瞼に色白、少しパーマがかった黒髪を持っている。 真面目な性格で、大学始まって二年半、無遅刻・無欠席の記録を作り、とにかく字が綺麗だ。
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