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一方、狩山高校vs朱波高校の試合は早くに決着が着いていた。
やはり狩山高校の第1ダブルスは、榊・鈴川ペア。
対する朱波高校は外してくるかと思われたが、トップの宇田・金田ペアが第1ダブルスへ。
両校のトップダブルスがぶつかった。
結果は狩山高校の圧勝。
榊・鈴川ペアは前よりもレベルを上げていた。
他の高校を見ても、3年生ペアは少ない。
朱波も都和も2・3年で組んでいるペアがトップ。
西上のトップダブルスに関しては1年生ペアである。
そのため、狩山の2人はこの最後の試合に今までの全てを賭けた。
優勝をして、インターハイに行くために。
そして彼等は何より、千原・尾花ペアに勝ちたかった。
前の試合では、自分達が負けるかもしれないというゲームで、相手の突然の怪我。
結果、トーナメントのこまを進めたのは自分達であった。
けれども勝った気などしなかった。
王者でありながら、さらにレベルを上げた、狩山高校。
弱小チームから、新人2人を得て生まれ変わった、西上高校。
インターハイを賭けた決勝戦、2校が激突する。
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