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一夜明けて
「…起きて…」
「ん……?あぁ…もう朝か…おはよう、鈴。」
「…ぉはよ…悠…ご飯…」
「そうだな。作るか。」
朝の一コマ。いつもなら鈴に起こしてもらいそれから朝食を作るのが悠の日課だったが…
「…今日は…作った…」
「ん?鈴が作っちゃったのか?」
コクンと頷く鈴。
「ありがとな。」
そう言って鈴の頭に手をやろうとしたら、
「……ご褒美…」
「お?珍しいな。自分からおねだりなんて。まぁ、たまにはいいか。」
―チュッ―
鈴の頬に軽くキスをすると、たちまち顔を真っ赤にする鈴。
「…早く…食べ…よ…?」
「あぁ、そうだな。よっと。」
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