†第一章 新しい出会い†

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一颯は淡雪にも見せるように本を置いた。 「あ、本当だ お母さんってすごかったんだね」 「そうだね 家にいる時はまったくそんな素振りはないのにね」 淡雪と紗雪は家での母親の姿を思い出しながら言った。 「そんなに違うの?」 一颯は疑問に思い二人に聞くと、 「うん、いつものお母さんはどちらかというと普通の主婦って感じだよ」 「あ、でもたまに強盗捕まえたり、痴漢撃退したり、酔っぱらって暴れた人を落ち着かせたりってことはしてたけどね」 「それって普通の主婦が出来ることなのか?」 幸孝は半分唖然とした表情で聞き返した。 「先輩、それは二人にとったら普通なのかもしれませんよ」 一颯も驚いた顔で言った。
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