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建寅月の朔日、蓮蓬鹿央学園に真新しい制服を着た子供たちが登校し講堂に集まっていた。
この日はこの学園の入学式、講堂には新入生たちが集まり話をしたりしていた。
初対面の者が多い中、これからの日々に希望に満ちた瞳をして周りにいる者たちやすれ違った者たちに元気よく挨拶をする少年がいた。
「おはよう、俺は祝 一颯
よろしくな」
茶色の短い髪を揺らしながら小走りで自分のクラスの列を探し琥珀色の瞳で周りを見渡していた。
一颯はクラスの列を見つけると適当な椅子に座った。
一颯の隣には一人の少女が先に座っていたので一颯は少女に声をかけた。
「おはよう
俺は祝 一颯
同じクラスみたいだからよろしくな?」
と元気よく言って手を差しだすと少女は一颯の方を見て、
「ん? 私は守條 紗雪だよ
よろしくね」
紗雪はそう言って手を握り握手をした。
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