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片手を広げてシラに突き出した。
その時、いきなりふすまが開いて、白髪の髭面を覗かせた。
「翠月よ。ままごとではないぞぃ」
「大じじさま! ……どういうことよクソジジイ」
翠月の暴言を受けて、よよよ、と杖に寄りかかる。
「酷いのぉ翠月、小さい頃は大じぃ、大じぃ、と」
「どういうことなの!」
「酷いのぉ、すい」
長い髭をひっ掴んで詰め寄る翠月を止めたのはシラの一言だった。
「だってそういうキマリなんたぜ」
翠月は、いよいよ意味がわからないと言う顔をしている。
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