時次

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廉と時次は、すぐに友達になった。 廉にとって、初めての友達だった。 性格を除けば似たもの同士の二人だが、時次が災難にあわなかったのは、その場の雰囲気に簡単に適応する適応力だと、廉は思っていた。 二人のチームワークは抜群だった。 暴行を受ければ時次が助け、その他のことで時次が困ればあらゆる面を廉がカバーする。 クラスの中で容易に優位な立場に立った時次のおかげで、そして彼を支え続けた廉の努力もあって、いつしか二人は、一年生の中でも一目置かれるようになっていた。
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