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「あの・・・氷川君。ごめんね、お話中に。・・・ちょっと・・・いいかな・・・」
「あ、いいよ全然。時次、また北海道で会おうぜ。」
「おうよ!夜に彼女紹介してやっからな!」
あいつ、また彼女出来たのか・・・そんなことを考えているうちに、時次の姿は見えなくなった。
二人が乗る飛行機は別々なので、次に会う所は北海道の空港だ。
「ごめんね。どうしたんだ?」
「・・・いや、氷川君はいいよね・・・あんな優しい友達がいて。」
「あいつだけ・・・いや、あいつと黒澤君だけだな。僕の友達は。」
不意に意外な言葉をかけられ、黒澤が驚く。
「僕も・・・友達?君の・・・友達?」
「嫌かい?まぁそりゃそうか。こんないじめられっこの友達なんか・・・」
「そんなことない!!」
黒澤が初めて声を張り上げる。
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