二人

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  「広之~!いくぞ~!!」 近所に住む寺島周斗が朝も早くから大きな声で叫んだ。   「んなデカい声出さなくても行くって!」 けだるい感じで応えた彼は杜広之。2人は保育園時代からの親友であり、今日は中学校の入学式である。   広之は今日初めて袖を通す制服がまだ着慣れないからか、襟元を気にしている。
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