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「茜、好きだよ」
「わかった、わかった。」
一世一代ともいえるであろう愛の告白をいとも簡単にあしらった彼、藤倉 茜(フジクラ アカネ)
現在、高校二年生の16才
水並高校に在学、以前までは男子校だったこの学校も少子化に伴い、生徒確保の為共学となったはいいが、女生徒の数は極めて少ない。事実、茜のクラスには一人も女生徒がいなかったのだから
しかし茜にとっては寧ろそのほうが好都合なのである
女の争いは人を巻き込んでなんぼのもの……
すべての女性がそうでないことは重々承知していても、少なくとも茜の周りにはそんな女性は一人もいなかったのだろう。
だからこうして女生徒の割合の少ない学校を選んだのだから
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