七夕の夜に……(竜二)

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「おい何だよ!急に立ち止まって!」      俺が彼女の方を見てると、誠が少し先に歩いた所からまた引き返してきた。     「いや! 何でも無いんだ!」      俺は慌てて彼女達の存在を誠に悟られぬように歩きだそうとした。      しかし誠がその二人組を見逃すはずもない。     「おい!チョッ!チョット待て!」      誠はその二人組を見て何か言いたそうだったが、それでも俺は強引に誠を前に歩かせようとした。      次の瞬間誠が俺の知らない名前を叫んだ!     「おーい! 香織ー!」        ……香織?
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