七夕の夜に……(竜二)

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 誠が叫んだ瞬間二人が俺と誠の方に振り向いた。           「誠!久しぶり~!」      そう言って駆け寄ってきたのは、彼女らしき女の子の方ではなくその友達の方の女の子だった。     「懐かしいなー!6年ぶりかー?」      なぜか誠のテンションは、一気に最高潮に達した感じにみえた。     「ひょっとして!二人組?」       誠が香織にそう聞いた時俺は香織の友達がホントに千春なのか、もう1度確認してみようと香織の友達の方に視線を向けてみた。           目が合った……          その子の唇が微かに動いたのを俺は見逃さなかった。           ……久しぶり……         彼女の唇は確かにそう動いた。
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