夢(竜二)

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 彼女が移り住んでから何回か手紙が届いた、始めは引っ越してからも俺の事を毎日想ってるという内容だった。        俺はその手紙に対して何度も返事を書こうとしたが、伝えたい想いが多過ぎて結局書く事ができないままでいた。      そのうち手紙の内容はその土地に段々馴染んできた事、友達ができた事といった感じに変化していった。      俺は彼女が徐々に遠くへ行ってしまうような感じがして、結局最後には手紙を読む事もつらすぎて、封を開ける事もできなかった。      そして彼女が引っ越してから2年が過ぎ、高校一年の七夕祭りの頃だったろうか、手紙はパッタリと来なくなった。      でもその頃には俺にも新しい仲間が増え、男女問わず毎晩のように遊びあるいてたから、なんとか気が紛れていた。      彼女にもきっと新しい彼氏ができたのだろう。     そして彼女とは、完全に離ればなれになった。
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