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夕方ガレージに車の音がする。
胸をなで下ろす私。
彼女を見送り
泣きはらした顔で帰ってきた夫を玄関でだきしめる。
抱き締めた瞬間Tシャツにフワッと床のワックスの匂い。それに気ずかない振りをし
「…おかえり。パパ」
「ごめん ごめん ほんまにごめん・もうちょっとで 一緒に九州に行ってまうとこやった!」
「爆弾発言やな!まぁでも 帰ってきたんやで ええやん!ごはん食べてないやろ?食べたら!」
夫は帰ってきた。最後の最後で彼女の事を愛していたと 私に知られてしまったちょっとおバカな夫。
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