136人が本棚に入れています
本棚に追加
「ハァッ、ハァッ!急げ、急げ!」
黒服の男は息を上げ公道を全速力で走る
途中、見知らぬ人にぶつかり派手に転ぶ
「気をつけろ!」
と叫ばれ
「ヒィッ!す、すいません!?」
黒服は少しばかり涙目になって再び走り出す
そのまま、黒服は黄色いテープの張ってある所を潜り、家の中へ入って行く
そこでは、警察が捜査をしていた
「すっ、すいません!遅れました!」
黒服は勢い良く礼をする
「遅いぞ!大野!早く座れ…!」
上司の男が小声で叱る
「はい…で、やっぱ、あれですか?」
大野と呼ばれた男が座りながら言う
「あぁ…多分な…死体の胸の部分に黒いハートのマークがあった…」
「…そうですか…これで今月五件目ですよ…」
大野は俯いて溜め息をつく
「あぁ…取り敢えず、出るぞ…」
二人は立ち上がり、外へ出て行った…
最初のコメントを投稿しよう!