第一話「親友」

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「お前…何やってんだ…?」 大野は何が起きたか分からなかった 木村は無言のまま、倒れた 大野はかぶさって来た木村を抱き起こし、揺すった 「おい、祐介!祐介!」 木村は血だらけになりながら、うっすらと目を開けた 「勇樹…無事だっ…た…か…?」 木村は既に虫の息で、周りの武装集団は一人も残っていなかった 「死ぬなッ!起きろッ!お前、選ばれたってあんなに喜んでたじゃねぇか!」 木村の両手には変身する為のベルトと剣があった 「もう…駄目…だ…逃げ…ろ…」 木村が呟く 「変身して…アイツらを倒してくれよ!」 大野が木村の右手にあるベルトを取って叫ぶ 「無理だ…そうだ…お前が…変身しろ…」 木村が笑って言う 「俺になんか…」 「出来るさ…昔っからなんでも出来ただろ?…変身…出来る…俺は信じてる…」 木村はそう言って息絶えた… それと共に大野の叫びが木霊した
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