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「ハハッ、何を言ってるんですか先生。俺が先生の授業で眠るハズ無いじゃないですか。俺先生の授業一番好きなんですよ」
すると先生はニンマリと嫌な笑みを称えながら言ってきた。
「じゃあ今から先生が出す問題もすんなりと答えられるな?」
「もんだい?」
と、問い返しつつも冷静に考える。
問題ってどんな問題が来るんだ?
まさかまだ習ってないような問題が来ないだろうな?
っていうか今何の授業だっけ?
「では問題だ!」
教室中に先生の野太い声が響く。
俺は身構えた。
どんな問題が来ようとも、答えればいいんだ…っ!
自分を、そう自分を信じるんだ…っ! マイ ビリーブ、俺!
先生は、ゆっくりと口を開いた。
「君は昨日の夜何をしていたでしょーか?」
はい、ちょっと待ってくれ。
この問題(?)はどこかおかしい気がする。
いや、この問題(?)がどの科目にも属していないようにみえるとか、先生がクイズ口調で聞いてくるとか、そういう事じゃなくて。
なんで問題の内容が俺の私生活?
「なんだ? この程度の問題も答えられないのか?」
先生が嫌な笑みを浮かべてくる。
くっ……! これは簡単な問題ですよ、みたいな言い方をしやがって……っ!
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