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「……ば…こ……て…ま……え…!」
「…!?」
突然どこからか聞こえてくる謎の声。辺りを見回してみるが、誰かいる気配はなく、 変わりに小鳥や虫達の鳴き声が聞こえてくる
しばらくその場から動かず、ジッと周囲に神経を集中させるが、やはり誰かいる気配はない
「…気のせいか?」
さっきの謎の声を不思議に思いながらも、運び慣れたポリタンクを持ちながら、自分の家へと足を運んだ
家まで着くと、家の前にポリタンクを置き、そのまま自分のベッドに倒れこんだ
「…さっきの声、なんだったんだ?」
微かにしか聞こえなかったが、[殺せ]と聞こえたような気がした
「村人を殺せ…っていうのか?」
「そうだ。お前を怪物扱いする人間など、お前が殺してしまえばいいんだ」
「っ…誰だっ!」
今度はハッキリと聞こえたさっきと同じ声に、俺は思わずベッドから離れて辺りを見回した
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