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「なーにやってんのかなぁ?貴様ら」
その場の全員が一斉に振り返る。聞き覚えのある声…
朱華は無意識に涙を流した。
「てめぇ、名北のタカか…」
そう低くうなったボスは手下共に朱華の縄をほどかせた。
助けに来てくれたのは隆昭だった。
隆昭は不良たちに近づいていくと 目を丸くし
「おまぇら…翔高の剣道部か!?」
と一言。
「剣道人なら、武士道を嗜む者としての誇りを持てよ…」
隆昭は 剣道を心から愛している。
なんとも言えない表情を浮かべている。
翔高は多くの不良を抱える 学区内で最も荒れた高校であるが なぜか 剣道部は全国でも名がある 名門であった。
「しかも、眞樹…おまえ変わったなぁ」
隆昭は ボスに向かってそういうと、眞樹は他の剣道部員を引き連れて去っていった。
そして 隆昭は朱華に近付いていった。
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