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なんだかんだ言って放課後になり 朱華は部活をそっちのけで本屋に向かった。
それはもう猛烈な勢いで自転車をとばしていた。
「マンガァァァァ」
キキィ と急ブレーキ。目の前の信号が赤になったからだ。
学校から駅までにあるたった1つの信号は国道にまたがっているため待ち時間が長いので有名だ。
こいつのせいで朱華はこの間電車に乗り遅れたため この信号には些かうらみがあった。
またこいつか
そこの信号から少し離れたところに不良っぽい他高の男子が朱華のことをちらちら見ていた。
「あっこの女、なかなかな感じじゃね?」
「あのムッチリな太ももはいい味出してそうじゃん」
ねぇ 名北の生徒だよね?名北まで案内してくれんかなぁ?僕ら練習試合があってさぁ
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