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俺の中学生時代は、とてもといって青春じゃなかった。
全く青くなかったからだ。
例えてみるなら、灰色だった。
そうだ、灰春だ。
俺は、何より地味と言うことにこだわっていた。
言うなれば平凡な地味さだ。
目立つなんてもってのほかであり、だが地味すぎても駄目だった。
程よい地味さ。
成績も運動も容姿も。
平均でパッとしない感じ。
友達はいるが、最高に仲の良い友達はいない。
かと言って友達が少ないわけでもない。
広く、浅くって感じかな。
何に対しても、平均的で地味。
それが俺が何よりも欲しかった定位置だった。
懸命な努力のせいか
その定位置は中学入学してまもなく手に入り、俺は地味で平和的な日々を送っていた。
そんな日々が打ち砕かれたのは、中学2年生の冬である。
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