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さらに母さんは困惑した声で話した。
「雄大な。昔大きな病気したやろ?だからお母さん強い子に育てようと思って…。」
やはり母は自分を責めていた。
母さんがダメになってしまったらどうしていいかわからない。
「母さんは間違ってない。兄貴だって恨んでないよ。他に原因があったんだよ。絶対に。母さんは間違ってない。」
俺が言える精一杯の言葉だった。
これが母に伝わったのか、「そうね。」と多少落ち着いたみたいだった。
そのあと葬儀のときに用意するものなどを俺は普通の買い物のように終わらせ車で10分かけて家へと帰った。
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