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久しぶりに帰ってきた我が家の見た目はいつも通りで野次馬や警察はいなかった。
いつも帰ったときと同じように玄関から荷物を担いで入ると居間が片付けられ殺風景になっていた。
そこには人ひとり分の膨らみをもった来客用の布団があり枕の位置に白い布が置いてあった。
その布団の側には父親が座っていて長い時間大変だったなと旅の疲れを気遣う言葉を俺にかけている。
俺は返事も中途半端に父親の隣に座った。
「昇。お兄ちゃんの顔見てやってくれ。」
父は弱々しくそう言いながら置いてあった白い布を丁寧にめくっていく。
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