帰省

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週の始め。少し早く起きた。 寝ぼけながら携帯で時間を確認していると母親からの着信で画面が明るくなった。 「朝から電話?」 不思議に思いながら電話に出た。 「昇?お兄ちゃん死んだんと」 「はぁ?死んだってどうして?」 いきなりのことでまったく理解出来ない。 頭の中を整理出来ていない俺に母親は続ける。 「自殺したんやて。父さんから連絡ない?」 「自殺?!なんで!?」 母親は元気はないものの割といつもと変わらないが俺の声は動揺していた。 「わからんのよ。私まだ帰れてないから。また父さんから連絡があると思うから。」 そう言って母親は電話を切った。 いきなりどういうこと? 死んだ?自殺? 動揺して色んなことで頭ん中が目茶苦茶になった。 死んだって本当に死んだのか? 父親に連絡をとらない限りまだわからない。 そう考え実家に携帯から電話をした。 長い呼び出し音。 今、父親は家にいないのか? 兄について病院に行ったんじゃ? そんなことを考えていた次の瞬間、呼び出し音が止み父親の返事が聞こえた。
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