帰省

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とにかく帰ろう。 すぐにそう思った。 二、三日分の着替えとスーツを用意し会社に連絡を入れた。 だが、時間が早くまだ誰もいないみたいだ。 少しでも早く帰りたい。 待ち時間でいろんなことが頭の中を飛び交った。 四回目の電話でようやく繋がった。 1時間が過ぎていた。 実家のある駅まで6時間。 かなり長く感じた。 移動中にたくさんのことを考えてた。 どうして自殺したのか。 なにか悩んでいたのか。 父親は大丈夫なのか。 母親は崩れ落ちてないか。
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