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「分かった。…ん?」
あたしは何かがおかしいことに気がついた
あたしは屋上で気を失った
今は朝で自分の家に居る
「あたし何で家に居るの?どうやって着替えたの?」
あたしが誠を見ると誠はまた笑った
「俺が入れ替わって勘で家まで帰ってきた。服も俺が…」
「それ以上は聞きたくないっ!!」
あり得ない…
頭がついていかない
非科学的過ぎる!!
「早くしな、学校遅刻するで?」
誠の一言で我に帰りあたしは学校に行く支度をした
ちゃんと朝ご飯も食べた
「なぁ、親はどこに居るん?」
誠がキョロキョロしながら言った
「…母親はあたしが中学1年生の時に男作って出て行った。父親はそれっきり仕事で外国。お金だけはいつも渡して後はほったらかしよ」
あたしはサラッと言った
あの人たちのことはもう何とも思ってない
13歳の時からもう4年くらい会ってないんだから…
誠がずっと黙ったままだった
気になって見てみると彼は泣いていた
「何で誠が泣くの?」
「…だって可哀想やったから」
確かに誠の家族は誠が居なくなって凄く泣いていた
愛のある家庭で育ったのだろう
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