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「あれ~?」
お弁当を食べていると後ろから声がした
振り向くと澤条と笠井 がいた
ヤバい、逃げろと体が反応する
でも動けない
「珍しくお弁当だぁ」
澤条が笑った
ここはめったに人の来ない使われていない教室
あたしがここにいるのが分かっていてこの人たちは来たのだろう
「なんや?奈留と美佳と友達やったんか?」
誠が笑顔で言う
そんな雰囲気ではないのが分からないのね…
「不味そうなお弁当はこうしないとね~」
そういうと笠井があたしのお弁当を取り上げた
「あ、それはダメ!!!」
あたしは取り返そうとしたが澤条に阻止された
笠井が力一杯お弁当箱を床に叩きつけた
あたしの目の前でお弁当の中身はぐちゃぐちゃになった
「美海…これは夢か?」
誠が呟いた
「いいえ、これがコイツ等の正体よ」
あたしが言うと誠は悲しそうな顔をした
「なに一人で喋ってんの?」
澤条が笑った
その瞬間後ろから冷たいものを感じた
後ろには誠しか居ない
怖くて振り向けない…
背筋がゾッとした
何かが来るのを感じた
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