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「ねぇ、あんた」
突然後ろから声をかけられた
声の主はクラスの女子たちだった
「なに?」
あたしは冷たく言った
「あんた、誠くんが…こんな風になったのに何も思わないの!?」
何もって…
あたしには関係ないんだもん
「…あたしは彼とは関係ない」
そう言って去ろうとしたけど彼女たちに手を掴まれた
「ふざけるなっ!?」
「…ッ!?」
彼女たちは泣きながらあたしを殴った
痛くないと言えば嘘になるけど耐えられない訳ではなかった
いつものことだから…
しばらくすると彼女たちは満足したように帰って行った
彼が居ない悲しさをあたしにぶつけたのだろう…
そんな事をしても意味がないのにね
あたしもあの人に会いたいよ
でもあたしはあの人が居なくなっても人にあたらなかった
あたしだって悲しいのにあなたたちはあの時もあたしにあたったよね…
何回同じことを繰り返すのですか?
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