If…

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一瞬何が起きたのか本気でわからなかった それに痛がる私を抱き起こして謝って心配してくれる人が先生だから尚更… でもなんか嬉しかった なのに今は何も見えない 先生の大きな手が目を塞いでいるから 「腰が痛い… 先生、私どうなったの?周り見ないと状況のみ込めない…手離して…」 「川野は… 俺が押したからバランス崩して後ろの机に倒れそうになったけど…体が横向いたんだ…本当にすまない…。それから手は離せない」 「どうして?私もう知ってるよ…」 「………」 「照れると猫ヒゲが生えること」 そう言うと先生は手をのけた 先生として異性としてかはわからないけど、その手をちょっと惜しむ私がいた
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