時と君

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君がいて。   私がいて。   そこから何かが始まって。 君と居るのが当たり前で   君と過ごすのが当たり前で   感情を抱き始めたのに気づいて。   だけど私はそれを拒否していて。   君は言ってくれた 「ーーーーーー」   私はそれを受け入れることをしなかった   私はそれ以上求めなかったのに 私は今までのままで良かったのに     何でなの。       私は時を戻したかった。私は戻りたかった   あの頃、あの時間。 私はその人の気持ちを踏みにじっていたんだ   今が壊れてしまうのを恐れて。     最悪な話だ。   何で終わったことなのに後悔しているの     もし、戻ったらどうなるだろうか   その人がまた想いを伝えたら     今度は言おう   「私も」と   あの時の私。 本当は君が言ってくれて嬉しかったんだよ   私は貴方を――だった…     それを伝える時はもうこない
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