夏草や

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好きでしょうがない   そんなものすらない   好きになりたい   一瞬だけしか思わない   一度、本気でやってみた事がある 楽しかった   上手くなろう そう思った   壁を感じ始めると、それは急速に衰えていった   秋に興味をもった 冬で夢を見た 春に始めた   夏で…辞めた     夢を見たときが一番楽しかった。 周りは白化粧に包まれていて、とても綺麗だった。   昔の事は何で綺麗に見えるんだ。     花が芽吹くのと同時に、僕もそうなるようにと始めた。   緑深まり、蝉がなく     しかし、僕には寂しげなひぐらしの声しか耳に入らなかった   夏草や 兵どもが 夢の跡   僕は兵にすらなれなかった。   笑えよ。早く。   それで良いんだから     隣で目を輝かせて同じ道に進もうとしている人を恨めしく思った   それは裏返しで、羨ましかったんだ。   僕も…   あんな眼をしていたのかな
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