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流星の如く、
稲妻のような一線。
一点の狂いもなく、思わず見惚れるほどの剣筋。
だがそれはこの身を守護し、この身を守るものによって弾かれた。
続けざまに打ち出される豪火の雨。
その放つ一撃一撃が必殺の威力を持った凶器であった。
だがそれも目の前に広がる世界には無意味に等しかった。
否、もはや防御ではなく遮断という表現の方が正しいだろう。
「くっ――!」
舞い散る火花と共に体は後退していた。
「― !」
「― !」
闇と光の化身が互いの名を叫び合い再び両者は激突した。
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