プロローグ

2/2
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
 その日の夕日は悲しいぐらいにやさしいオレンジ色をしていた。 創士は恋人・夕美子にさよならを告げおわり、家路についていた。 突然のさよならは現実味のないまるで白昼夢のように創士の目の前にあらわれて、急行電車がホームにとまらず過ぎ去るように目の前を横切っていった。 隣には、夕美子の親友だった…きっと今も親友の笑菜が泣いている。 創士と笑菜は永遠に夕美子と触れることはできなくなった翌日の夕方だった…。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!