序章

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あの事件から二年。電脳世界は危険と見なされ、廃止の声が上がった。当然そのまま廃止。だからこのサバゲー部でも結構厳しいものがあった。 めっきり大会が減り、活動は停滞。なので部員の数も徐々に減りつつあった。 現実世界だと弾に費やす金も馬鹿にならない。毎日やるなら尚更の事。 更にオプションパーツだって、電脳世界ならデータを送ればなんでもできたがそれも買わなければならない。 そして電脳世界と現実世界の最大の違い―――それは、『痛み』だ。 電脳世界でも痛みはするものの、現実世界と比べれば大した事は無い。 総じて部員達はサバゲーと取っ付きづらくなった訳であり、そうこうしている内に零達は進路を決めねばならなくなった。
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