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「春（ﾊﾙ）、知ってる？春でも雪降ることあるんだって。パパの写真にね、桜が咲いてるのに雪が降ってた写真があったの。」
日曜日に幼なじみの雪は、俺の部屋に来ると、楽しそうに俺にそう言ってきた。
「ふーん。」
俺が素っ気なくそう言うと、雪は俺を見ると
「春、興味なさそうだね？」
「そんなことねーよ。綺麗なんだろな、桜と雪だったら。」
俺が慌てて言い直すと、雪の表情は直った。
単純なヤツ…。
「なんか、私達みたいだよね。」
でも、この言葉の意味がよく分からなかった。
「どういう意味？」
俺がそう聞くと、雪は笑って言った。
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