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それから、何日か過ぎたある昼休み。
熱い日差しで、車内が天然のサウナの様になっている車の窓を全開にし、後部座席で真人は、アグラをかいてコンビニ弁当を頬張っていた。
すると、車内に奈美の声が響きわたった。
「パパ、電話だよ!」
繰り返されるフレーズ。
声の正体は、携帯電話の着信音だ。
真人は、奈美の声を録音し、それを、着信音に設定しているのだ。
携帯の液晶画面を見ると、知らない番号からの着信だった。
知らない番号からの電話は出ない様にしている為、受け取らずに着信が切れるのを待ち、マナーモードに切り替えた。
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