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「どうかしたんですか?」
真人が尋ねると、女性はあたふたし始め、しどろもどろになりながら答えた。
「きゅきゅきゅ急にエエエエンジンがととと止まってしまって…」
話の内容から察するに、エンストかなんかして、そのままエンジンが掛かからなくなったのだが、車の事がよくわからないため、どうしていいかわからなくなってしまったのだろう。
「バッテリーが上がっちゃったのかも知れませんね」
真人はそう言うと女性の車の運転席に片足を出した体制で腰を下ろし、キーを回してみた。
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