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大人達は酒がはいって上機嫌だ。 姉はテレビのクイズ番組に一人で受け答えしている。 かくいう僕は…ラジカセを修理中だった。 祖母のもので2年前に壊れたらしい… 直るかどうか…正直なところ怪しい。 その時は迫ってきていた(この時点では、まだ気づいてなかった) そのうちに大人達がどんちゃん騒ぎを始めた。一人ずつ得意技を披露するらしい。 …無駄に盛り上がっている。 姉はテレビを消した。 眠そうに楽譜を鞄から引きずりだす。 そして衝撃的な一言を言って2階にのぼっていった。 「あんた、なに見せるん?」 あまりの唐突さに僕は…どんな顔してたんやろ? 頭の中で忙しく… 「おい!どうすんだよ。なんの準備もしてねぇぞ。」 「まぁ待てよ。とりあえずラジカセ直さなきゃ」 「今から俺が考えてやるよ。」 「ばか!今からじゃ練習してもおそいよ」 「まぁラジカセ…」 「うるせぇよ!×2」 「どうしよー」 みたいな会話。 とどめをさしたのは母だった。 「したんーお父さん達が呼んでるよー」 そうして僕は、大人たちの輪の中に… 「したん、お前なんかやれっ!」 「ちょっと待ってなー」 (なんかってなんやねん…) 「おうっ今年で、したんも中学に……」 焦る僕…なにしようか… 「おじさん!ちょっと待っててなっ」 とりあえず退避(笑)
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