5人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
リビングに戻ってきた僕は必死に何しようか考えていた。
「あっ…あれにしよう…」
目の前にはティッシュ箱があった。
―その時思いついたのはシガーボックスといわれる大道芸。これは3つの直方体(ボックス)を空中で位置を入れ替えるというもの―
――――――――――――――
「おまたせしましたー」
練習なしのぶっつけ本番…
「待ってましたー」
うっぜぇよ!酔っ払いども。
「ではさっそくですが…」
ボックスを構える僕…
(最初は簡単そうな位置交換、たぶん真ん中と右の位置を変えるのが楽…)
ボックスを左手のみホールドで投げあげる-右手を離して真ん中に浮いているボックスを…つかむ!そのまま右にスライド…
成功
拍手がきこえる…
(次…さっきの逆…)
成功
(次は…右のボックスを真ん中に変える―左のボックスを右にスライド…)
空中でバランスが崩れる…が右が上手くあがっているので左手で向きを立て直し…
成功!
おぉっ、かなり盛り上がっている御様子。
(最後…真ん中そのままで左右を入れ替える…)
「それでは、次で最後です。とても難しいので、できたら拍手を!」
「したんがんばれー」
「できんかったら酒飲ますぞー」
うるせぇっ!酔っ払いども…
息をととのえる…鼓動が大きく聞こえる……
投げあげる…ボックスの動きがとても遅く見える…右のボックスが高いな………左は真ん中とほぼ同じ高さ…右のボックスを上で左にスライド同時に左ボックスをしたか…ら…………
失敗…
――――――――――――――
最初のコメントを投稿しよう!