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「さすがに強いな。まぁ……実力的には琴袮や魁にもすでに抜かれてる俺じゃあ、当然の結果だよな」
「……」
洋平の言葉に銀はなにも返さなかった。
「……銀。俺は最後の相手がお前でよかったよ。それと……帝国側の俺が言うべきじゃないが……勝てよ。必ず」
「……ああ」
銀は刀を引き抜き、洋平にとどめをさした。
「俺は……俺たちは負けない。ただ、お前と一緒に戦いたかったよ。洋平」
銀は刀を納め、倒れている洋平の近くに座った。
「…………紫はこれから戦うのか」
「ここまでくれば大丈夫だよね」
紫はそう言って振り向いた。そこには連合国のNo.4である学園長がいた。
「ようやっとか……ここまで移動する間に向こうは終わったようだぞ?」
「関係はないでしょう?」
「そうじゃが……やはりあの男は負けたようじゃの。迷いがあったから当然の結果か……」
「それも関係ない。銀はあの人に特別な思いがあったかもしれないけど、私にはないからね」
「銀に似てクールなやつじゃの」
「それは私があなたを敵と判断してるから」
2人はお互いに戦いを始める様子はない。それは2人とも目の前にいる者に負けるわけがないと考えているからだ。
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