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銀を見ていた光は今の状況に困っていた。人と話すことが苦手であるにも関わらず、自分のもとに生徒たちが集まっている。例え、それが知り合いであったとしても。事実、光が普通に話をすることのできる相手はかなり限られている。
光は小さくため息をついた。周りにいる者たちは光と同じチームになろうと必死で、そのことには気がついていない。光が普通に話すことのできる人数から言って残りの枠は一つしかないからである。
「あの、起きてください。冬野くん」
銀はいつの間にか寝ており、銀はその声で目を覚ました。そこには特待生の4人とその他に3人いた。
「なんだ?」
銀が空間魔法を解いてそう言うと光を除く6人は驚いた表情になった。
「本当にいたんだ」
真っ先に自己紹介をしていた大牙が言った。
「全然気がつかなかった」
雅もそう言った。
「気がついたのは光と先生だけみたいだな」
「おそらくそうだろうな。それとお前に先生なんて言われると違和感を感じるからいつもの呼び方で構わないぞ」
銀が近づいてくる洋平に言うと洋平はそう返してきた。
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